空に咲く花とキミを

言ってもムダなこともわかってるし。

とことん自分が一番の直くんに、悲しい気持ちがこみ上げる。

別に自分が一番でもいいよ、ただもう少し自分以外の人を気遣えないのかな、って思うんだ。

「ついだぞ。」

「…。」

直くんがドライブの目的地に選んだのは、海だった。

寮から車で3、40分も走れば海に行くことができるのだ。

だからこの町にはサーファーが多いと、会社でトモカちゃんが言っていた。

健康な人なら気持ちいいのだろう潮風が、あたしの寒気を増幅させる。

「あそこに美味いメシ屋があるんだ。ついて来いよ。」

少し先にぼんやりと灯台が見えて、空には海鳥が飛んでいるけど、あたしはそんな景色を楽しめる状態ではなくて、直くんの後について歩くので精一杯だった。

いつもみたいにパチンコ屋さんに行けば良かったのに……。