空に咲く花とキミを

それは、優しく髪を撫でる風みたいに、そっと通り抜けた。


また…電話したいな。

直くんだって好き勝手やってるんだから、これくらい…いいよね。




9月も終わろうとしている今日、季節の変わり目とやらにやられたのだろうか、あたしの体調は最悪だった。

「なんだよ、楽しくないのかよ。」

「そういう訳じゃ…。」

それなのに直くんが、珍しくドライブに行くと言いだして……運転席から横目であたしをにらみ、不機嫌そうだった。

昨日の夜から38度の熱が下がらないあたしは、直くんに寝ていたいと言ったけど、そんなことが通用する人ではない。

直くんは、こうすると決めたら、そうしなければ気が済まないのだから。

「せっかく連れてきてやってんのに、つまんねーヤツだな。」

「……。」

直くんは、あたしが体調不良だという認識があるのだろうか…。

今すぐ布団で横になりたいほどしんどいあたしは、反論する気ゼロだった。