空に咲く花とキミを

だいたいあたしは先に寝るとメールをしたはずだから、普通は気をつかって静かに帰ってくるだろうに…とことん自分のことしか考えられない直くんに、呆れてくる。

あたしは目を閉じて、直くんの立てる音を出来るだけ耳に入れないようにした。


「…んだよ寝てんのかよ、せっかく抱いてやろうと思ったのに。」

いくらか時間が過ぎて寝室に入ってきた直くんは、ブツブツ文句を言っていた。

どうしてこういつも上から目線なんだろうか…きっと直くんの場合、年齢や性別なんかで優劣をつけているんだろうな。

だいたいもし起きてたって、こんな遅い時間にセックスなんかお断りだよ。

それに直くんとは、もう…したいとは思わないから。

直くんは、荒っぽく布団の中に入ると舌打ちをして、ようやく静かになった。

「…。」

あたしは、まだ耳元に残る城間くんの声を思い出しては、嬉しさで胸がいっぱいになっていた。

聴かせてくれた曲が、心の中で蘇る。