空に咲く花とキミを

「チクショー荒木め!年上だからってエラそうにしやがって!」

あたしが声をかけた途端わめきだした直くんに、情けない以外のどの感情が湧くだろう。

「華、飲み直しだ!酒とつまみ買ってこいよ!」

「……。」

「突っ立ってないで早くしろよ‼︎」

黙って直くんを見おろしているあたしが気に入らないのか、直くんは更に声を荒げた。

「今日は、もうやめよ…?」

「ぁあ⁈オマエ誰にもの言ってんだよ⁈」

荒木さんの、全てを見透かしたような”頑張ってね”の一言に、僅かに背中を押される。

「今から買い出しなんて、怖いからいやだよ。」

深夜という時間帯に、女のあたしに買い出しに行かせようとするなんて、どうかしてる。

あたしのことを、何だと思っているんだ……。


「…もういい!どいつもこいつも腹が立つ‼︎寝るぞ‼︎」

言い終わると、乱暴にタバコの火を消した直くんは、ドカドカと足音を立てて寝室へと歩いて行った。

「ふう……っ。」

急にどっと疲れたあたしは、そのまま座り込んだ。