空に咲く花とキミを

「あ?何だよ、ジャマすんなよ。」

直くんが、あたしを睨む。

「華ちゃん。」

そこに、優しい声が流れてきた。

「あ、はい!」

「お酒、もらえるかな?」

あたしは荒木さんに言われるままに、作りかけだった焼酎にウーロン茶を注いで完成させた。


「あ、ど…どうぞ。」

荒木さんは、あたしから焼酎の入ったグラスを受け取ると、一口、ゆっくりとノドを通した。

「原くん…君の話は、不可抗力というものだよね?どちらも真剣勝負をした末の、事故だよ。それを、”殺した”なんて言ってしまっては、相手に失礼なんじゃないかな。」

荒木さんは直くんを諭すように、一言一言丁寧に話していた。

「でも殺すつもりなんてなくても相手が死んだんだ、オレは人殺しでしょう?」

おとなしく返事だけしておけばいいのに、変なところで負けず嫌いな直くんは、すぐに張り合ったり挑んだりする。

お酒が入っているから、なおさらだった。