空に咲く花とキミを

また得意の自慢話?

直くんはホント、自己中というか空気が読めないというか…。

一緒にいて、恥ずかしい。


「人を殺したことありますよ。」

直くんの一言に、ピシッと空気が張りつめる。

あたしは焼酎を作る手を止めてドヤ顔の直くんを見た後で、恐る恐る荒木さんの顔を見た。

荒木さんは、ものすごい形相で直くんを見ていた。

直くんは、なんて事を言ってしまったんだ…あたしは今すぐ撤回してほしいと願ったけど、調子づいた直くんは止まらなかった。

「そんなコワイ顔しなくても。試合で人が死ぬことくらい、普通にあるんですよ?」

仮にそうだとしても、今話すことではないことくらい、あたしにだってわかる。

「だからね、死んでも文句言いませんって、試合の前に一筆書かされるんですわ。死んだら文句もいえないけどね。あははは!」

何が楽しいんだか…直くんの無神経さにだんだん腹が立ってきた。

「だから法です裁かれることはないけど、オレは人殺しーーー。」

「直くん…!」

あたしは我慢できなくなって、直くんの話を遮った。