「いやーっ起きて拓海 ねぇ起きてよ…たくみっ」 「なぁ起きろよ拓海! しぬなっ死なないでくれ…っ」 私と舜はひたすら拓海に呼びかける でも拓海からはもう 返事が返ってくることはなかった 「おや?仲間をかばって死ぬとはまた 随分クズらしい死に方をしたな」 そう言ってバカにしたように ガールバンドが言う 「ゆるっさない…っ」 「ぜってぇゆるさねぇ!」