「何年お前の兄貴をしてると思ってんだ?」 兄貴がそう言った 「あの時のお前の焦った表情。 隠しているようだが俺には分かるよ。 知り合い以外に考えられねぇ」 さすがだよ俺の兄貴 でも…これだけは絶対に言えないんだ 俺は拓海を守ると決めたんだから 「は?しらねぇよそんな奴。 て言うか要件はそれだけか? ならさっさと帰れよ」 俺は不安をかき消すように 苛立った言葉を兄貴に投げつけた