秘密の陰陽師 【弐】


「ただいま」






そう言って家に入る





なんだ…やけに静かだな…





────ドクッ






心臓が嫌な音を立てた







「帰って来たか舜。

少し話がある。座りなさい」





珍しく爺さんがいると思ったら
そんなことを言われる




テーブルには
爺さん、親父、兄貴がいる








俺は嫌な予感がした






心が落ち着かない





「舜…」





俺はゴクッと唾を飲み込む






「妖使いの一族の生き残りが
この地域に潜伏しているようだ」







ドクッ─────







「どういう事だ」






俺は冷静を装ってそう聞く