「ただいま」 そう言って家に入る なんだ…やけに静かだな… ────ドクッ 心臓が嫌な音を立てた 「帰って来たか舜。 少し話がある。座りなさい」 珍しく爺さんがいると思ったら そんなことを言われる テーブルには 爺さん、親父、兄貴がいる 俺は嫌な予感がした 心が落ち着かない 「舜…」 俺はゴクッと唾を飲み込む 「妖使いの一族の生き残りが この地域に潜伏しているようだ」 ドクッ───── 「どういう事だ」 俺は冷静を装ってそう聞く