なんだこの気持ち?
なんだこの感じ?
俺は見逃してやったと自分に言い聞かした
俺は事前に考えておいた作り話を
こいつ達に話した
半分本当で半分は嘘だ
その方が人間は信じ込みやすい
でも俺は決して
"リヴァイア"一族である事は
口に出さなかった
俺が話し終えると
「ねえ拓海。私、拓海と友達になりたい」
そういう女と
「あぁ。俺もだ拓海」
そういう男
俺はドクッと心臓を掴まれた気分になった
こいつ達は疑うことのない目で
まっすぐに俺を見ていた
俺の目からは…
涙が流れていた
理由は分からない…
でも俺は少し
暖かさと言うものを知った気がした
その日から俺は
こいつ達と一緒にいるようになった
もう2人こいつ達の友達も加わった
あくまで仕事だ。
そう自分に言い聞かせ、くだらないと思いながらもこいつ達の遊びに付き合う日々

