「じゃあこいつ…頼んどきます」
舜はそう言って準備するために部屋を出た
「葵様、そろそろ始めましょうか」
「はいお願いします」
────── 2時間後 ──────
「キャーッ葵様とてもお似合いです」
「可愛すぎて言う事ありません」
「まさに絶世の美女ですわ」
おばさま達が大げさに褒めてくれる
私は鏡に映った自分を見る
白を基調とした生地に
朝顔の花が所々に咲いていて
シンプルだけど、どこか可愛らしい要素のある
恵美さんらしいとてもキレイな浴衣だった
髪は頭の上でお団子に束ねてもらって
お化粧も少ししてもらった
馬子にも衣装…だけど
とても可愛い浴衣を着れて私は
幸せいっぱいだった

