秘密の陰陽師 【弐】



「じゃあこいつ…頼んどきます」



舜はそう言って準備するために部屋を出た



「葵様、そろそろ始めましょうか」



「はいお願いします」










────── 2時間後 ──────


「キャーッ葵様とてもお似合いです」



「可愛すぎて言う事ありません」


「まさに絶世の美女ですわ」



おばさま達が大げさに褒めてくれる



私は鏡に映った自分を見る



白を基調とした生地に
朝顔の花が所々に咲いていて
シンプルだけど、どこか可愛らしい要素のある
恵美さんらしいとてもキレイな浴衣だった




髪は頭の上でお団子に束ねてもらって
お化粧も少ししてもらった



馬子にも衣装…だけど



とても可愛い浴衣を着れて私は
幸せいっぱいだった