コンコン
「失礼します」
そう言ってメイドさんが入ってきた
そして
「えっ…??」
すごく驚いた顔をする
「どうかしました?」
私はお箸を置いてメイドさんを見る
「あっ…その…
舜様が朝ごはんを召し上がられている所を
初めて見たもので…」
…ん?え?!
「そうなの?!舜?!」
「あぁ、俺は朝はいつも食べないからな」
そうケロッという舜
「でも朝ごはん…」
もしかして私が作ったから無理して食べてくれているのかな?
余計なお世話だったかな…
「どうせまた
余計なお世話だとか考えてるんだろ?
俺はお前の作った料理が食べたいから食べてるだけだ。
お前の料理は…毎日食べたくなる」
舜は私の心を見透かしたように
ペラペラと話し
そしてまたご飯を食べる
「あの…ところで、どうかしましたか?」
私はメイドさんに聞く
「あっはい!
葵様の食事をと思いまして和食か洋食かどちらがいいかと聞きにきたんですけれども
その必要はなかったようですね
それでは失礼します」
そう言って彼女はニコッと笑って
部屋から出て言った
そういう事だったんだ
今度私も舜の家の料理人さんが作ったご飯食べさせてもらおうっと
そう決めて
私もまたお箸を進めた

