「まずは魔法だね!
魔法については学校でも詳しくしていくと思うけど、一般常識程度に教えるね」

アンブレラはそう言って立ちあがった。

立ち上がり目をつむる。すると魔力が放出される。
遠くからでは感知しやすい人以外では分からないが間近だと分かる。

そして、足元に魔方陣が現れた。
青色の魔法陣だ。

「魔法陣は魔方の属性によって色は異なるのは分かると思うけど

今私は魔力だけを放出している…つまり魔方を使っていないわけね。」

魔法陣の色は火の属性だと赤
      水の属性だと青

等と別れている。

「魔法陣の色は基本的に自分の瞳の色と同じだよ。

火、水、雷、土、闇、光に属さない魔法は瞳と同じ色の魔法陣が現れるの。

それと、瞳の色はその人の得意の魔法を表していたりもするよ。」

アンブレラは自分の目を指差してとう。

「私の得意魔法は何だと思う?」

園子と伊織は なんだろう と考えるがさっきのアンブレラの説明と照らし合わせる。

「あっ、青色だから」
「水…とかかな?伊織くん」

園子は伊織に聞くと伊織は頷きアンブレラを見た。
そんなアンブレラは満足気に頷く。

「そうだよ!私の得意魔法は水属性の魔法!

こんな感じに分かることがあるからまた観察してみるのもいいかもね!」

アンブレラはニコッと笑う。

「でもそうでないこともあるよ。
例えが園子かな。園子の瞳の色はピンク色…
じゃあ、園子の得意な魔法は?」

「えーと…風…かな?1番使いやすいから」

園子は自分が使う魔法の中で使いやすい魔法を見つける。

「そかそか!じゃあ園子の瞳の色は何色?」
「えっ……ピンク色…あっ!」

園子はそこで気がついた。

「おっ!気がついたみた?

風は緑色系統の瞳がほとんどなのだけど、
ピンク色は光属性に多くみられる色だね。

この瞳の色は魔法、遺伝子のどちらかで決まるのだけど…」

と、アンブレラは園子の両親を思い出す。

「あっ、お父さんがピンク色だったよね」

園子が優介の瞳の色を思い出した。
母、里花は緑色
父、優介はピンク色 である。

「そう!じゃあお父さん譲りだね。

遺伝子の場合その親の魔法が得意なことが多いかな。

園子も伊織もリカ様譲りだね!」

アンブレラはニコッとする。

こうして話は終わった。
里花たちがいる部屋に向かうために扉を開けようとしたときにアンブレラが口を開いた。

「あー!そうだった。1つ言うの忘れてたよ

2人の母は魔法界では フィアフル ウィンドウと呼ばれ恐れられてる魔女

父は人間界1の魔法使いなんだよ。

だから、言わば最強夫婦の子供と言うわけだ。
ここの長老が言ってたでしょ?
"ここで学ぶこともできる"が"って2人は魔力が強すぎるんだ。

まぁ、魔法界にはそうゆう子はたくさんいるから」

と、長い言葉をくれた。
それに園子と伊織はお互い顔を見合わせた。

「さて、私は後から行くから。
ここを出て左にある階段を上がったらいるよ。

じゃあ、また会おうね!」

アンブレラは笑顔で手をふった。