「あっ長老…先程から強い魔力を感じるのです……が…」
建物の中に入るとここの人たちとは違う現代の服装をした少女がいた。
その少女は轟に声をかけたが最後の方は小さくなっていった。
その原因は里花を見たことだ。
「りっ……リカ様!お久しぶりです!」
「あら、雨葉じゃない!元気にしてた?」
雨葉と里花は嬉しそうにハグをする。
雨葉と呼ばれた少女は水色のセミロングで青色の瞳をしている。
「里花…その子ってもしかしてアルザスの…」
優介は雨葉の顔立ちを見て、そう呟いた。
里花は満面の笑みで そうよ! と頷いた。
「再会の喜びは分かるが、俺たちも久しぶりだしどうせすぐ向こうに行くんだろ?
雨葉嬢に任せて話そうぜ」
伊吹は少し頬を膨らませて言った。
雨葉とはどうせ後から一緒に魔法界に行くのだから……と。
「そうね!雨葉、この子たちは私の娘と息子。
挨拶はあなたたちだけですませといてね!」
里花はそう言って、優介とともに部屋を出た。
「えーと、あなたたちは人間界で育ったのよね?」
雨葉は問うように聞いた。
それに園子と伊織は頷いた。
「はいっ!私は 菅原 園子です。
今年で高校1年生になります。」
「弟の伊織です。今年で中学3年になります」
2人の自己紹介を聞いた雨葉は綺麗な笑顔で答えた。
「そう!同い年だと思ったけど下だったかぁ
私は…本名言ってもいいかな?」
自分の名前を言う前に悩む雨葉だったが まっいいか と改めて2人を見た。
「私の名前は アンブレラ・フローラン。
人間界では 立花 雨葉 (たちばな あめは)
と名乗ってるの!今年で高校3年生!
よろしくね!」
雨葉…いやアンブレラはまたニコニコとする。
「じゃあ、早速説明しようか!」
アンブレラはそう言って座布団に座る。
園子と伊織もそれにならって座る。
「まずは人間界と魔法界について。
2人はこの2つの世界についてどこまで知ってるの?」
アンブレラに聞かれて姉弟は目を合わせた。
口を開いたのは園子だった。
「丁度100年前は人間界と魔法界が1つの世界だったことと…えーと」
園子は里花に教えてもらったことを必死に思い出す。
「世界を2つに分断した理由と、
ディブァインウィッチとクイーンの存在」
「あっ!それそれ!伊織くん記憶力いいね」
園子は人差し指を伊織に向けて言った。
記憶力いいのか? と伊織は思うのだが言葉にはしなかった。
「そう、魔法界と人間界は大丈夫みたいね。
じゃあ、次に魔法を使う私たちについては?」
アンブレラは1つ1つ確認していく。
そこは園子も伊織も首を傾げる。
「今まで魔法の使い方しか教えてもらってない……よね伊織くん」
「ああ。魔力の感じ方とか魔法の使い方ぐらしか…」
アンブレラは そう と楽しげな声音で言った。
「じゃあ、そこを話しましょう。」


