BAD & BAD【Ⅱ】






「元はといえば、お前のせいだろうが!!」


「え」


「キス以外にも方法はいくらでもあったでしょ!?」


「あれが1番わかりやすくて簡単だったから」


「そんな理由で納得すると思ってんのか!?」




キュンの欠片もない、不意打ちのキス。


ショックだ。もういっそ倒れ込んでしまいたい。



「私の純情を汚しやがって……!彼氏だろうと許さん!!」



なんてことをしてくれたんだ、お前は。

長年の夢と憧れを返せ!



恋愛の国があったら、重罪だよ?責任取ってくれるんでしょうね!?




私が暴走しかけた刹那、たかやんがテーブルをバンッ!!と強く叩いた。


遊戯室全体が、一気に静まり返る。



た、たかやん?



「いい加減にしろ!」