BAD & BAD【Ⅱ】






「なんで、俺、なんですか?」



心底意味がわかっていなさそうな問いかけは、ほのかに震えていた。


不安を感じてるのは、真修、ただ1人だけ。




「なに?不服なの?」


「だって、俺は、」


「一度裏切った最低野郎だから、総長を担う資格がない、とか?」


「う、うん」




うん、じゃねぇよ。

私は、はあー、とわざとらしくため息をついた。



「あんたバカ?」



裏切った経緯は、本人の口から全員に説明し、丸く収まった。


咎められてたら、真修は今ここにいない。



「みーんな、それ許したよね?なのにまだ引きずってんの?」



そろそろ立ち直りなよ。メンタル豆腐か。


許してくれた仲間の思いを無駄にすんな。




「で、でも、俺は幸珀の方が総長に適任だと……」


「あれ、言ってなかったっけ?私、卒業生の皆と一緒に神雷やめるんだよ」


「えっ!?」



真修以外にも、主に下っ端の奴らが驚いていた。


あ、言ってなかったパターンっぽい。