BAD & BAD【Ⅱ】





一区切り置き、師匠は涙を拭って、総長の表情になった。


勇ましく、力強く、真っ直ぐな表情。



「パーティーで本格的に盛り上がる前に、次期総長及び副総長を発表するね」



緊張感のない言い方の割に、空気は凪いでいた。



たかやん、師匠に継ぐ、次の長。



誰になるのかは、私は既に知っている。


あいつしか、いない。




「神雷13代目総長は――リーダー、小泉真修」




「……へ?」

すっとんきょうな返事をした真修だけが、状況を読み取れてなかった。



やっぱり、ね。




「副総長は……」


「ちょ、ちょっと待ってください!」



凛が副総長を発表しようとしたら、真修がストップをかける。