一区切り置き、師匠は涙を拭って、総長の表情になった。
勇ましく、力強く、真っ直ぐな表情。
「パーティーで本格的に盛り上がる前に、次期総長及び副総長を発表するね」
緊張感のない言い方の割に、空気は凪いでいた。
たかやん、師匠に継ぐ、次の長。
誰になるのかは、私は既に知っている。
あいつしか、いない。
「神雷13代目総長は――リーダー、小泉真修」
「……へ?」
すっとんきょうな返事をした真修だけが、状況を読み取れてなかった。
やっぱり、ね。
「副総長は……」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
凛が副総長を発表しようとしたら、真修がストップをかける。



