BAD & BAD【Ⅱ】





自分自身にがっかりしつつ、気を取り直してどよめいている広間に行った。



「やーやー、皆の衆、お待たせ!」



ドーン!とド派手に登場シーンテイク2をした私に、広間にいた全員の視線が集結する。


あら、ちょいと目立ちすぎた?




「遅かったな。お前で最後だぞ」


「あのね、たかやん、実はかくかくしかじかでー」


「だ・か・ら、ほんとに『かくかくしかじか』っつってもわかるかボケ!」


「まだ『かくかくしかじか』の有能さが理解できてないの?たかやんもまだまだですな……って、痛っ!」




やれやれと首を振ったら、頭を小突かれた。なぜだ。


すると、クラッカーを手渡された。



「最後に来たお前が、号令しろ」

「いえっさー!」



豪勢な料理とチョコレートケーキが並べられたテーブルを挟んだ向こう側には、今回のパーティーの主役である卒業生がいる。


師匠を筆頭に、凛や桃太郎を含め、神雷からもたくさんの人が無事に高校を卒業した。



特に、桃太郎!あんた、留年しなくてよかったね!!