また、防戦一方な状況が続いた。
鈍い音が体育館中にひしめく。
3人が肩で呼吸をしているのに対して、善兄は顔色を変えずに平然と余裕を保っている。
私はステージ上で、鎖に集中していた。
拘束の仕方は、大体わかった。
左手と右手にそれぞれ鎖を最低1周は巻いた後に、両手をくくって、よくわからないやり方でまとめて縛っているんだ。
真修が緩めてくれたのは、おそらく両手をくくっていた部分。
私は今、右手をがっちり捕捉している、それぞれに1・2周巻かれた部分に苦戦している。
手を半分まで引き抜けた。
あと半分だ。頑張ろう。
「ぐっ……!」
締め付けがきつくなって、骨が悲鳴を上げる。
何にもしてないんだから、力ならありあまってるだろ自分!
怖いとか、痛いとか、そんなの言い訳にもならないんだよ!
真修も朔も師匠も凛も、私のために闘ってくれているのに、自分だけ守られたままでいる気?
冗談でしょ。
私に、守られっぱなしの立場は、似合わない。



