BAD & BAD【Ⅱ】






また、防戦一方な状況が続いた。


鈍い音が体育館中にひしめく。



3人が肩で呼吸をしているのに対して、善兄は顔色を変えずに平然と余裕を保っている。




私はステージ上で、鎖に集中していた。



拘束の仕方は、大体わかった。


左手と右手にそれぞれ鎖を最低1周は巻いた後に、両手をくくって、よくわからないやり方でまとめて縛っているんだ。



真修が緩めてくれたのは、おそらく両手をくくっていた部分。



私は今、右手をがっちり捕捉している、それぞれに1・2周巻かれた部分に苦戦している。


手を半分まで引き抜けた。

あと半分だ。頑張ろう。



「ぐっ……!」



締め付けがきつくなって、骨が悲鳴を上げる。



何にもしてないんだから、力ならありあまってるだろ自分!


怖いとか、痛いとか、そんなの言い訳にもならないんだよ!




真修も朔も師匠も凛も、私のために闘ってくれているのに、自分だけ守られたままでいる気?



冗談でしょ。


私に、守られっぱなしの立場は、似合わない。