いつどこで聞いたんだよ、そんな根も葉もない都市伝説。
不死身とか、ありえないでしょ。
たとえ本当になれるとしても、食べたくないわ。気持ち悪い。
「なにも殴らなくてたっていいだろ!?」
「いや、私も殴るつもりはなかったんだけど、スリッパが妙に手にフィットしてさ」
「意味わかんねぇ言い訳すんな!」
笑いながら謝ったら、剛に睨まれた。
元はといえば、お前がアホなこと言ったせいだ。
「遊戯室にいたぞ!」
ふと、桃太郎が蜂を発見したとの報告を受けた。
遊戯室に駆けつけたら、凛が畳の上で悠長に眠っていた。
また寝てたのかよ!起きろよ!
しかも、そんな凛の近くで、蜂が優雅に飛び回っている。
まじで起きて!蜂に刺されるよ!?
「凛さん!!」
「桃太郎、ちょっとどいて」
「こ、幸珀、何する気だ?」
凛を心配してる桃太郎を退かして、遊戯室の前で様子を窺う皆より前に出る。



