理由は、聞かずともわかっていた。
鎖が少し揺れて、ジャラジャラと音が鳴る。
「幸珀を見つけた瞬間、自分がどれだけ身勝手だったか痛感させられた」
再び、真修の眼差しが足元に転がされた。
合わなくなった瞳に、暗い顔が不透明に映る。
「今まで幸珀を避けてたのに、駆け寄って、心配したんだよって言えるわけがない。そんなの、虫がよすぎる」
自分の保身のために、私を避けてたんだもんね。
随分とわがままだ。
でも、私を心配した気持ちに、嘘偽りはないんでしょ?
だったらその気持ちを伝えて、謝ってくれれば、それでよかったんだよ。
真修は、遠回りしすぎだ。
「呆然と立ち尽くしていたら、背後から善さんが現れたんだ」
「善兄が?」
「その時はてっきり善さんも幸珀を探してるんだと思って、幸珀が近くにいることを教えたら、『真修くんは近くに行ってあげないの?』って聞かれたんだ」
私が朔に会えた時には、とっくに善兄に追いつかれていたの?
それなのに、家の近くで白々しく『やっと見つけたよ』って、たった今追いついたみたいに言ってたの?



