BAD & BAD【Ⅱ】





こっち側は人気が少なくて、寂れてる。繁華街とは対照的だ。


こっちの活性化も首長に考えてもらえないかな。




ふと、隣に目を向ける。



洋館を出たあたりから、真修が異様に静かになった。


全体的に固いというか、葛藤してる感じ。



「真修と2人でのパトロールは、何気に初めてだよね」


「うん、そうだね」



明るく話しかけても、真修は暗いまま。

緊張、とは少し違うんだよね。



もっと空気が軽くなるように、会話が続くような話題を投げかけてみよう!




「真修はいつ神雷に入ったの?」


「いきなりだね」


「真修のデータを端から端まで調べ上げようかと思って」


「ちょっと怖いよ」




怖いとはなんだ。


コミュニケーションを取ろうとしてる幼なじみの親切心を、ちょっとは汲んでくれたっていいんじゃない?