「まさか、誰かを暗殺しようと……!?」
「んなわけあるか!妄想爆発させんな」
たかやん、これは妄想じゃないよ。
名探偵幸珀の、名推理だよ。
「暗殺じゃないとすれば、ハサミで一発芸をやるつもりだな!?」
「かすりもしてねぇよ」
ビシッと指差して格好よくきめたのに、たかやんに冷ややかな目で見下された。ひどい。
じゃあ一体何なの?もうネタ切れだよ。
「これから前髪をパッツンにするんだよ~」
「なんだ、そんなことか」
「つまんなそうにしないで!?」
ただでさえ前髪短いのに、切りそろえてパッツンにするの?
どんだけパッツンにこだわってるんだよ。
「自分で切るの?」
「慣れてるからねぇ」



