BAD & BAD【Ⅱ】






唄子ちゃんが泣き止んだ頃合を見計らって、身を少し離して向き合う形になった。



「唄子ちゃん」


「なんですか?」


「1つだけ注意ね」



人差し指を立てて、「1」を表す。

これだけは守ってね?



「もし、また嫉妬しても、乱暴な真似はしないこと。わかった?」


「っ、はい!」


「いい返事だね」



唄子ちゃんがこんなに無邪気に笑う姿を、初めて見た。


キラキラ輝いていて、今までで1番素敵な笑顔。



また頭を撫でようとしたら、誰かに先を越された。



「お前が本気で愛せて、お前を本気で愛してくれる奴が、いつかきっと現れるさ」



誰かと思ったら、剛だったのかよ!!


元気出せとでも伝えんばかりに、唄子ちゃんの頭をポンポンするな!唄子ちゃんはたった今元気になったんだよ!