BAD & BAD【Ⅱ】





私の手をギュゥッ、とすがるように握り締める手のひらは、とても温かかった。



「すごくすごく……本当にすごく、嬉しかったです。ありがとう、ございます」



バカだなぁ。


あの罠を許してはいないし、はっきり「好き」と言ってはいけないんだろうけど、大切なのは変わりないよ。



「可愛い後輩を嫌いになれるわけないでしょ?」


「うぅ……幸珀先輩……!」



唄子ちゃんは涙を流しながら、私に抱きついた。

手のひらの次は、本体ですか。


いいよ、いいよ。先輩にいっぱい甘えちゃいなさい。


よしよし、と頭を撫でてあげた。




「弘也以上にかっこいい、運命の人と出会えたらいいね」


「僕以上にかっこいい奴なんかいないよ~」


「そこら中にいるじゃん」


「どんだけ自分の外見が大好きなの」




知ってる?あんたみたいなのは、雰囲気イケメンっていうんだよ。


世の中にはね、外見も内面もイケメンな人がいるんだよ!絶滅危惧種だけど!