BAD & BAD【Ⅱ】





作戦の主犯である弘也とたかやんと剛に、罪悪感などない。


しかし、唄子ちゃんの想いも受け止めてあげようと、3人の良心が言っているような気がした。





「落ち着いた?」


「ぐすっ……、はい」


「ハンカチ、いる?」


「ありがとうございます。大丈夫です。自分のがありますので」




それはよかった。



いる?って聞いておいて、私は持ってないから。


いや、持ってこようとはしたんだよ?だけど、朝は忙しくってさ。ハンカチを気にする暇がなかったんだよ。



唄子ちゃんはスカートのポッケからハンカチを取り出して、目尻に溜まった涙を拭った。



「……あたし、」


「なあに?」



鼻をすすりながら、話し出す。



「あたし、可愛いじゃないですか」


「え、あ、うん。そ、そうだね。可愛いね」