作戦の主犯である弘也とたかやんと剛に、罪悪感などない。
しかし、唄子ちゃんの想いも受け止めてあげようと、3人の良心が言っているような気がした。
「落ち着いた?」
「ぐすっ……、はい」
「ハンカチ、いる?」
「ありがとうございます。大丈夫です。自分のがありますので」
それはよかった。
いる?って聞いておいて、私は持ってないから。
いや、持ってこようとはしたんだよ?だけど、朝は忙しくってさ。ハンカチを気にする暇がなかったんだよ。
唄子ちゃんはスカートのポッケからハンカチを取り出して、目尻に溜まった涙を拭った。
「……あたし、」
「なあに?」
鼻をすすりながら、話し出す。
「あたし、可愛いじゃないですか」
「え、あ、うん。そ、そうだね。可愛いね」



