「僕らに興味持ってくれたんだねぇ」


「それはどうかな」


「えっ」



飄々たる口調で、弘也をからかう。


そうしている間に全員が昼食を食べ終え、昼休みの終了時刻が1秒また1秒と迫ってきた。





「どこから話せばいいのかなあ」



弘也は紙パックのジュースを飲みながら、これから語られる昔話を頭の中で順序立てる。


暇を持て余した私は、たかやんと剛とあっちむいてほい対決をしていた。




「あっちむいてほいっ」


「うげ、負けた」


「へへーん」


「剛、ドヤ顔すんな。イライラしてくる」




私達の楽しい空気を羨ましそうに、弘也がチラチラこちらを見てくる。


あいつは正真正銘のかまってちゃんだな。




「どこから、話せば、いいのかなあ!」


「うっせぇな」


「鷹也も考えて!!」


「どっからでもいいじゃねぇか。気分で話せ」


「適当に言うなよ~」