BAD & BAD【Ⅱ】







昼休み。

私は、たかやんと弘也と剛と朔と一緒に、空き教室でお昼ご飯を食べていた。



本当は屋上で昼休みを過ごしたかったんだけど、今日はあったかくてちょうどいい気候だからか、この前と打って変わって意外と人が多くいて、屋上はやめて空き教室にしたんだ。


空き教室はちょっとほこりっぽいところを抜かせば、私達だけのスペースとして使えるし、案外いい場所かも。




「そういえば、私、呼び出されたことない!」


「いきなり何だよ」



唐突に思ったことを喋った私に、朔が眉を寄せた。



「いつもセンコーに呼び出されてんじゃねぇのか?」



剛が当たり前のようにそう言うと、隣のたかやんが大きく頷いた。



うっ、否定できないのが悔しい。

そりゃ、よく小泉パパに説教のために呼ばれるけども、そうじゃなくて!



「先生にじゃなくて、女の子に!」


「お前そっち系だったの?」


「違うわアホ」



剛、やめて。誤解しないで。私は百合を求めてるわけじゃないから。


もし実際にそうだったら、凛と付き合ってないでしょうが。