昼休み。
私は、たかやんと弘也と剛と朔と一緒に、空き教室でお昼ご飯を食べていた。
本当は屋上で昼休みを過ごしたかったんだけど、今日はあったかくてちょうどいい気候だからか、この前と打って変わって意外と人が多くいて、屋上はやめて空き教室にしたんだ。
空き教室はちょっとほこりっぽいところを抜かせば、私達だけのスペースとして使えるし、案外いい場所かも。
「そういえば、私、呼び出されたことない!」
「いきなり何だよ」
唐突に思ったことを喋った私に、朔が眉を寄せた。
「いつもセンコーに呼び出されてんじゃねぇのか?」
剛が当たり前のようにそう言うと、隣のたかやんが大きく頷いた。
うっ、否定できないのが悔しい。
そりゃ、よく小泉パパに説教のために呼ばれるけども、そうじゃなくて!
「先生にじゃなくて、女の子に!」
「お前そっち系だったの?」
「違うわアホ」
剛、やめて。誤解しないで。私は百合を求めてるわけじゃないから。
もし実際にそうだったら、凛と付き合ってないでしょうが。



