「ふーん?」 興味がなさそうな、それでいて苛立っているような、複雑な相槌が落ちた。 「絆、ねぇ……」 どうでもいい、と表情は雄弁に物語っていた。 仲間同士のちゃちな絆より、深く侵された愛の方がずっと強く、固く、離れない。 「愛は、全てに勝るんだよ」 おもむろに長い下まつ毛を伏せて、返信しようとしたが、やめた。 代わりに、メールを閉じて、小さく嗤う。 「その神雷の絆に、恋のお手伝いくんである君も、含まれているのかな?」