BAD & BAD【Ⅱ】





たかやんがいるって素晴らしいな。

まあ、お説教を聞く耳は持っていないけども。


たかやんも一緒にの~んびりして過ごそうよ。




「スナック菓子とオレンジジュースでいい?」


「はい!」


「どうぞ」


「ありがとうございます」




手際よく用意してくれたお菓子と飲み物が、ソファの前のテーブルに置かれた。


師匠に飲み物を頼んだ時点で、オレンジジュースが出てくるのは目に見えていましたよ。



「今テレビ何やってっかな」



剛はお菓子をひとかけ食べながら、リモコン片手にテレビをつけた。



テレビの画面に映ったのは、とある情報番組だった。


計画を進行している首長のニュースが、画面に流れる。




「……げっ、おじいさまじゃん。最悪。チャンネル変えよ」


「ブフッ!ひ、久々のおじいさま呼び……っ、不意打ちやめ……」


「いきなり笑うなよ。気持ち悪ぃ」


「あんたがおじいさま呼びしたせいじゃん。くっ……ふ、あはははっ」