BAD & BAD【Ⅱ】






「俺も、キラキラしたい」


「無茶言わないでください」



無理です。幼稚園児の発想は、直ちに削除してください。


サンタさんにお願いしたって、断られますよきっと。




どうしたんですか、師匠。



泣いていたせいで、幼くなっちゃったんですか?それどういう仕組みなんですか?


それとも、私をバカにしてるんですか?



ていうか、早くハンカチを受け取ってくださいよ。手が疲れてきました。




「キラキラ……」


「キラキラ好きですね!?」


「っ、」


「し、師匠!?」




師匠がいきなり、目尻に溜まった涙を手の甲でゴシゴシと強めに拭いだした。



拭うなら、ハンカチを使ってくださいよ!

差し出した意味がないじゃないですか!


それに、そんなに強くこすっちゃダメですよ!!




「画面には何も映らなくても、俺の視界には――」




何かぼそぼそ呟いてる師匠の独り言を、誰も聞き取ることはできなかった。