BAD & BAD【Ⅱ】





師匠の大切な宝物である、ゲームを死なせた罪は重いぞ。


一生師匠の下僕になることをおすすめする。



「……う、」


「京?」



ずっと黙り込んでいた師匠がようやく漏らした一音に、弘也は食い気味に反応した。



「う……」

「う?」



「うぅ……っ」



師匠は、耐え切れずにポロポロ涙を流した。



師匠の泣き顔は、母性本能をくすぐられる。


不謹慎かもしれないけど、すっごく可愛いです。ついキュンとしちゃったよ。




どうすればいいかわからずに、ロボットみたいにぎくしゃくしている弘也が、周りにいる私達に助けてほしそうに、顔をこちらに向けた。



助けるとか、無理でしょ。フォローのしようがない。


私達は全員、冷ややかな眼光で弘也を見下ろしていた。




「師匠を泣かした。最低」


「弘也、最低だな」


「最低だ」


「最低すぎる!」


「兄として言わせてもらおう。お前は最低だ」


「皆して、僕をいじめないで!!」