師匠の大切な宝物である、ゲームを死なせた罪は重いぞ。
一生師匠の下僕になることをおすすめする。
「……う、」
「京?」
ずっと黙り込んでいた師匠がようやく漏らした一音に、弘也は食い気味に反応した。
「う……」
「う?」
「うぅ……っ」
師匠は、耐え切れずにポロポロ涙を流した。
師匠の泣き顔は、母性本能をくすぐられる。
不謹慎かもしれないけど、すっごく可愛いです。ついキュンとしちゃったよ。
どうすればいいかわからずに、ロボットみたいにぎくしゃくしている弘也が、周りにいる私達に助けてほしそうに、顔をこちらに向けた。
助けるとか、無理でしょ。フォローのしようがない。
私達は全員、冷ややかな眼光で弘也を見下ろしていた。
「師匠を泣かした。最低」
「弘也、最低だな」
「最低だ」
「最低すぎる!」
「兄として言わせてもらおう。お前は最低だ」
「皆して、僕をいじめないで!!」



