BAD & BAD【Ⅱ】





凛と師匠はゲームに夢中で、こちらの声だけは聞こえてはいたが、状況はあまり汲み取れなかったらしい。


師匠のゲーム中毒が、凛にも伝染ったのかな。依存性があるから気をつけて。ちなみに私も中毒者の1人です。




「枕投げ、楽しそうだね!」


「うるさくしてすみません。すぐに終わらせますので」


「終わらせられるかなぁ?」


「弘也、覚悟しとけ」




師匠まで枕投げに参加しないでくださいよ?やかましさで別荘が揺れちゃいます。


凛と仲良くゲームしていてください。



よし、速攻でケリをつけてやる。

余裕そうにしてられるのも今のうちだぞ、わがまま自己中野郎。




「たかやん、そっちから回り込んで」


「いつからお前は指揮官になったんだ」


「細かいことはいいから!」


「これは細かいことなのか?」




たかやんと協力して、弘也を倒してやる!


横から剛と桃太郎が無駄に枕を放ってくるけど、無視だ無視。お前らを相手にしてる暇はないんだよ。