凛と師匠はゲームに夢中で、こちらの声だけは聞こえてはいたが、状況はあまり汲み取れなかったらしい。
師匠のゲーム中毒が、凛にも伝染ったのかな。依存性があるから気をつけて。ちなみに私も中毒者の1人です。
「枕投げ、楽しそうだね!」
「うるさくしてすみません。すぐに終わらせますので」
「終わらせられるかなぁ?」
「弘也、覚悟しとけ」
師匠まで枕投げに参加しないでくださいよ?やかましさで別荘が揺れちゃいます。
凛と仲良くゲームしていてください。
よし、速攻でケリをつけてやる。
余裕そうにしてられるのも今のうちだぞ、わがまま自己中野郎。
「たかやん、そっちから回り込んで」
「いつからお前は指揮官になったんだ」
「細かいことはいいから!」
「これは細かいことなのか?」
たかやんと協力して、弘也を倒してやる!
横から剛と桃太郎が無駄に枕を放ってくるけど、無視だ無視。お前らを相手にしてる暇はないんだよ。



