たかやんは真修の隣に座って、真修からティーカップを受け取った。
ごくり、と一口アールグレイを飲むと、たかやんの口元がわずかにほころぶ。
「真修の淹れる紅茶は、いつもうめぇな」
「だよな、俺もさっきそう思った!」
「えへへ、ありがとうございます」
たかやんと桃太郎の絶賛に、私も同感!
だよね、美味しいよね!もはやプロだよ!
「あ、そうだ。幸珀が上がったことだし、真修達下っ端も風呂に入ってこい」
「わかりました。では行ってきます」
たかやんの指示に従い、真修が下っ端達を率いて、大部屋を出てお風呂に入りに行った。
ただし、剛を除いて。
どうやら、剛は弘也とのカーレース対戦に奮闘しているようで、お風呂どころではないらしい。
「話を戻すが、なんで叫んでたんだお前ら」
「だから、『ら』は余計だってば。叫んでたのは、桃太郎だけ!」
「俺は叫んでたんじゃねぇ。プライドと話し合ってたんだ」
バカ言うな、桃太郎。
プライドと話し合ってただって?お前は厨二病かっ。



