突然どうした、天パ野郎。
「やっぱ言えねぇ。俺のプライドが許さねぇ」
「私に頼むことがそんなに嫌なの!?」
そ、そこまで!?
まだ3文字しか言ってなかったのに?幸珀様呼びまで、全然たどり着いてなかったのに!?
ちょっとショックなんですけど。
「お前ら、なに叫んでんだ」
「お前ら!?『ら』ってどういうこと!私は叫んでないよ!?」
ゲームの休憩がてら、こちらにやって来たたかやんが、私の背中にため息を吐いた。
来て早々、ため息?お疲れアピールですか?
「鷹也さん、紅茶いかがですか?」
「おう、ありがとな真修」
真修が一瞬、メイドに見えた……!
気配りのエキスパートだね。仏様レベルのジェントルマンを目指して頑張れ。



