BAD & BAD【Ⅱ】





気になって、2人の元に駆け寄る。



……ほ、本当だ。


道と道の途中が、凹んでいる。



崖と呼ぶほど深くはないし、落ちても大丈夫なようにネットが張られてある。安全はきちんと確保されてるんだ。



この溝のせいで、進めない。


道と道を唯一繋いでるのは、1本の頑丈そうな綱。



これは、綱渡りしろってことなの?

一気に難易度上がってない?




どうしようか悩んでいたら、背後から何かが飛んできた。


えっ、な、何!?



瞬時にかわした私達は、反射的に振り返った。



「ここでトップに躍り出てやるぜ」


「も、桃太郎!」



どうして、ここにもう桃太郎が来てるの?


さっき様子を見た時は、桃太郎はどこにもいなくて、てっきり最下位だと推測してたのに。