気になって、2人の元に駆け寄る。
……ほ、本当だ。
道と道の途中が、凹んでいる。
崖と呼ぶほど深くはないし、落ちても大丈夫なようにネットが張られてある。安全はきちんと確保されてるんだ。
この溝のせいで、進めない。
道と道を唯一繋いでるのは、1本の頑丈そうな綱。
これは、綱渡りしろってことなの?
一気に難易度上がってない?
どうしようか悩んでいたら、背後から何かが飛んできた。
えっ、な、何!?
瞬時にかわした私達は、反射的に振り返った。
「ここでトップに躍り出てやるぜ」
「も、桃太郎!」
どうして、ここにもう桃太郎が来てるの?
さっき様子を見た時は、桃太郎はどこにもいなくて、てっきり最下位だと推測してたのに。



