BAD & BAD【Ⅱ】





ガラス製のマイハートを、躊躇なく砕こうとしないでくれる?



ちょっとは辛口コメント控えて、優しくしろ。


鬼畜かよ、このやろう。




「あー、えっと、その……あっ、そうだ!別荘の近くに山の一部を使った、アスレチックコースがあるんだけど、暇つぶしに行ってみるか?」



早急に話題を変えたな、剛おぼっちゃま。



「アスレチックコースか~」


「結構むずいしハードだぜ?」


「面白そうだなっ」



うわ、師匠がわかりやすくワクワクしてる。

やる気満々ですね。



「景品とかあるなら、やってもいいよ」


「景品?例えば?」


「うーん、そうだなあ。1位でゴールできたら、なんでも1つ願いを叶える権プレゼント、とか?」



たかやんに問いかけられて、頭に浮かんだのを適当に提案してみた。