想いをのせて



なにこれ!
なにこれ……。

あふれる涙をおさえることができない。
文字がにじむ。


「千歳」

「ん~?」

うつむいたまま答える。

「読んだ?」

小さくうなずく。

「“もう一度、好きになってもいいですか?”」

私は何度もうなずいた。




想いをのせて 終