キョウちゃん……

なにいってるの?


「どうだった? 僕の〝幼なじみのキョウちゃん〟は」


なに、いってるの?


「ミホ、ほんとは頭、悪くないよな」


「え……」


「確信犯なのわかってた。色々と」


「……はぁ?」


「何年一緒にいると思ってんの?」


「気づいてて……知らんぷりしてたの?」


それだけじゃない。

ピュアなキョウちゃんは……どこにいった?

勉強をしていて肩が触れるだけで照れていた、あのキョウちゃんはどこにいったの!?


驚かずにはいられない。


「小悪魔なミホも可愛いけど、今みたいに素の表情を見せてくれるミホも好き」


「……バカ」


猫かぶってたわけだ。

お互い。


信じられない。

やってくれたね。


「やっと言えた」


……!


そのときキミが見せてくれた笑顔は

これまでで1番、素敵な笑顔だったんだ。