秘密の陰陽師 【壱】


舜side





「まじかよ」




俺の腕の中で眠る葵を見る





スヤスヤと眠るこいつの目は腫れている





潤んだ目と上目遣い、
わざとか?と思うほど可愛くて愛おしい顔で
「離れちゃいや…」
なんて言われたらこっちがもたない。






正直、理性を抑えるのに必死だった





計算か?…てそんな訳ないよな。
こいつは無意識だ…
ほんとに困ったお姫様だ…







俺は腕の中で眠るこいつをベッドに寝かせ、
もう一度チュッとキスを落とし、静かに部屋を出た