秘密の陰陽師 【壱】




「いや…」



私はそんな言葉を発していた




「離れちゃいや…」





自分でもなぜだか分からない。
でも気づけばそんな事を言っていた





なぜだろう…安心する…
もっと抱きしめて欲しい…
なんてそんな事を思った






「全く、困ったお姫様だよ。
無意識なの?
それとも俺を誘ってるのかな。」





なんて少し眉を下げながらも
ポンポンと頭を撫でてくれる舜






その手が気持ちよくて私は…



眠りについた