葵side
「ん…」
頭が痛い。うっすらと目を開ける
「起きたか。大丈夫か葵」
目の前にいたのは舜。
悲しそうな顔をしている
「平気だよ」
何でかは分からないけど
舜にはそんな顔をして欲しくなかった
「私…なんで…」
「お前と俺が森で戦ってる時、
変な奴が現れてから急に気を失ったんだ」
あ…そうだ…あの人が…
「…っはぁ…っ」
思い出すとまた息が苦しくなる。
うまく呼吸ができない。
しんどいよ…
助けて…
薄くなって行く意識のなか、私の口に何かかが触れた
「…んっ…」
舜の唇…
そうか私過呼吸になってたんだ
だんだん落ち着きを取り戻す

