秘密の陰陽師 【壱】






そんな事を思っていると
一瞬だが指先に妖気が走った







…なんだ?






俺はうるさい女を振り切り、誰もいない更衣室へと入った






バリ…バリバリ…








ガラスの割れる音か?








俺は左手で印を組むと呪文を唱える








「真我滅欄土使接蛾 急急如律令」








俺は土の術を使ってガラスを全て砂に変えた






サラサラと音を立て生徒に向かってたガラスはすべて砂となり地面に落ちる







こんな昼間からどんな妖だよ全く。







その時なんとなく嫌な感じがしたんだ。






確信はない。陰陽師の勘だ。





だが俺たち陰陽師の間はよく当たるんだ。