「なぁお前は…俺と
タッグを組むのがそんなに嫌か?」
顔を赤くして黙ったと思ったら突然、舜がそう聞いてきた
ずっと考えてたの。
出会ったばかりの人に命を預けて戦う覚悟があるのかどうか。
でも
彼が私に触れないと言ったあの日から心のどこかでずっと彼の事が気になっていたのかもしれない。
ここで…素直にならなきゃ
もう二度と同じ過ちは繰り返したくない。
だから私は…
私は
「嫌…じゃないよ」
そう言った。
この言葉に1番驚いたのは私自身だ
こんな奴嫌いのはずなのに
タッグなんてありえないと思っていたのに
気づけば目で彼を追っていた自分がいる
彼とタッグを組んでみたいと思っている自分がいた
「そっか。ありがとな葵。
あ、そうだ」
そういうと舜は私のポケットから携帯を取り出した
「あっ私の携帯…」
ポチポチと操作すると
彼は私の携帯をポケットになおした
「俺の連絡先を入れておいた。
タッグの事とか色々また連絡する。
10秒以内に出ろよ?」
ニヤリと黒い笑いを浮かべ、分かったか?
と聞いてきた
「10秒以内に出ないと……」
コソコソと耳打ちした。
そして私の唇にチュッとキスをした。
え…唇…?
放心状態の私を見て少し笑い、満足そうな舜は元の場所に戻った
私は恥ずかしさのあまり固まってしまった
そして
「あんの変態〜〜〜」
あんなやつとタッグなんて組むんじゃなかった
セクハラだ。
あいつはただのセクハラ大魔王だ
"10秒以内に出ないとお前のこと犯すよ?"
あいつはそう言ったのだ…

