まずは浜辺を散歩するらしい
花と男子3人は楽しそうに
私より少し前で話しながら歩いてる
なんだか疲れたな…
ボーっと浜辺を見ながら近くの岩場に座った
目を閉じる
思い出すのは私の過去
幼い私の隣でニコッと笑う男の子
私の目からはツーと涙が流れた
あぁ私はまだ過去を乗り切れていない
過去に囚われているんだ
その時、誰かが私の隣に座った
その人物を見て私は目を見開く
急いで涙を拭き取る
「しっ、、舜…」
「…っ、俺のこと名前で呼んでくれてるんだね?」
一瞬不安な顔をした舜だったけど、すぐにいつもの顔に戻ってえらいえらいと私の頭を撫でる
別に嫌と言う感情はなかった
泣いてるところ見られちゃったかな…?
「なんでこんな所にいるの?」
そう聞くと舜は困ったように眉を下げ
「女の子に追いかけ回されて逃げてきた」
と言った
「あはは…王子様も大変ね」
そういうと一層舜の顔が険しくなった

