「ゲッ高田だ…」
高田舜を見た金狐が明らかに嫌そうな顔をする
あ、知り合いだったんだ
高田舜が私達に近づいてくる
この前のこともあり、私は身構えた
「あ、あんたね言いたいことがあるなら
その場で言いなさいよ…」
またバカにされたりするのかと思ったけど
彼から返って来た言葉で私は拍子抜けする
「お前、タッグの話聞いたか?」
あぁ…その話ね…
「聞いたけど何?
私はあんたとタッグ組むつもりなんてないんだからね!」
少し口調を強めてそう言った
決定だから無理だとかそんな事言うんだろうなぁきっと。
でも彼から返って来た言葉は意外なものだった
「そっか…。
無理矢理タッグ組むのはお前は嫌だよな。
分かった。俺の爺さんにも少し掛け合ってみるよ。それにお前がいいって言うまで俺はお前に近づかねぇよ。」
そう言って出口に向かう
そして最後に振り返って一言
「俺はあんたじゃなくて、舜だ。
これからは舜って呼べよな?」
ニヤッと笑って出て言った
あぁまただ。心臓がうるさい。
おさまれ…私の心臓…
「葵殿大丈夫か?」
金狐が心配して聞いてくれてる
「ええ。大丈夫よ。
ありがとう金狐。私そろそろいくね」
そう言って金狐とお別れして
他の見回りも済ませた

