式たちに仕事をさせている間、私はもう一度割れたガラスをよく見ようとした。
見ようとした…が
それは誰かの声によって阻まれた
「何してるの?」
後ろから誰かに声をかけられパッと振り返る
声の主を見たが見た事のないひとだった
て言うか…この人…
少し茶色がかったサラサラの髪の毛
キリッと整った眉にキレイな鼻筋に
目はくっきり二重
小顔で長身な上に抜群のスタイル
その辺のモデルなんて足元にも及ばないほどのイケメンだ…
ハッと我に返り返事に戸惑う
今日起こったことが妖怪の仕業で調べてましたなんて口が裂けても言えない
なんて言えばいいかわからず、そのイケメン君(名前わからないんだもん)をもう一度見る
「どうしたの?」
ニコッと笑うその笑顔はどんな女の人でもきっと落としてしまう、そんな笑顔。
まるで王子様だよ。
て言うかこの人こそ誰だろ?
どうして体育館なんかにいるんだろ?
先生は決して学校には残らないようにって言っていたのにな…?
もしかして部活の人とか?
まぁでも人の良さそうな人だから、見つかったのも不幸中の幸いって事でいいのかな?

