「あんたは一体なにをしにここに来たの?」
「俺か?おれはそなた…
一ノ瀬葵に挨拶をしにきただけだ」
私を…知ってる…?
「なぜ私の名前をしっているの」
「ははははっ。お前はバカなのか」
なにがおかしいのか、その鬼はケラケラと笑いだす
「お前ほど美味そうな匂いのする人間を
俺たち妖が知らないわけがないだろう」
は?匂い?
なにを言ってるの?
「それにお前の力…
測りきれねぇその霊力に興味がある。」
「意味がわからない」
私は印を組んだまま鬼を睨む
「まぁそのうちわかる時が来ろう」
そう言い残した鬼の妖は、すぐにその場から姿を消した
なんだったんだろう…?
意味の分からない事ばかり言っていたな…
まぁ何もなかったからいいか。
そう思って残りの見回りも終わらして、家に帰った。

