秘密の陰陽師 【壱】




「じゃがその妖たちの様子が
どうもおかしいようなのじゃ。

その妖達を見た陰陽師たちは妖達が何かに操られていたようだと言うんじゃよ。」





妖が…操られる?




そんなことが出来るの?






「そこでだ。
お前達には今まで以上に
見回りの強化をしてもらいたい。」





私とお兄ちゃんは静かに頷く






「まだ何かあったわけではないから
陰陽師本部も動くに動けないのじゃ。」







お爺ちゃんはそういうと少し困った顔をした






「分かった。
私たちにできることはする」






「俺もだ」






私達兄妹がそういうとお爺ちゃんもお父さんも少し安心した表情を見せた。







「中級、上級の妖は人間にも
危害を加えるとの報告だ。
見つけ次第、祓ってくれ。頼んだぞ蓮、葵」




そうして夕食は終わった。









それからお風呂に入って、夜の見回りまでの時間少し睡眠をとる