ここは真っ暗。

何も無い。



あるのは、俺だけ。




そうだと思ってた。

けど違った。






目の前には倒れているお父さんとお母さん。

幼い俺の腕の中で苦しそうに微笑んでいる
お兄ちゃん。




幼い俺は泣き叫んで。




それを見て笑っている茜里の姿。


茜里の姿を見てイライラが湧き上がってきて

殴った。


けど、透けて当たらない。